トゥア・リータ
私がワインの勉強の入り口は
イタリアワインでした。当時スーパートスカーナが流行ってまして、
規格に左右されずに、良いものを自由に求めるスタンスにも惹かれ、
果実味と酸とミネラルがバランスする陽気なスタイルも嵌り、
特にトスカーナには思い入れがあるのでした。
ただ、イタリア料理店ならイタリアワインがメインになり、
お客様もそれをと求めるかも知れませんが
私が働く中国料理店では、ほぼイタリアワインが出ません。
バローロだけは割とに出ますが、それ以外は・・・。
そんな中で、トゥア・リータは蔵出しのバックヴィンテージをリリースしてきます。
メルローの「レディガッフィ」がフラッグシップで
1997年,2000年でスペクテーター100点やパーカー100点を出し、
一躍脚光を浴びたワイナリーです。
私の憧れのワインの一つです。
今回の主役、2007年のジュスト・ディ・ノートリはボルドーブレンドです。
クローブ、プーアール茶、土、黒糖、養命酒のようなアーシーな香りが主体で
まだまだ構造は確かながらも、熟成によりタンニンは解れ
時のなす旨味をたたえています。
中国醤油系のタレや黒ニンニク炒めの
ヒレや、ハラミ、ホホ肉の煮込みなんかと良いです。
中国料理に於いて熟成感のあるワインはかなりポイントになりますので
酒屋さんが持つストック19本を全て発注しました。
あれから1年以上、お客様からの自発的なオーダーはゼロです!(笑涙)
解って下さる方に飲んで欲しくて大事に扱ってますので、まだ何本か残ってます。
イタリアワインの難解さ、やはりフランス、カリフォルニアには譲る部分等あって
受け入れられていませんし、
私自身、何か買うとしたら、どうしても他の産地を勉強として買うことが多かったです。
それでも私の中ではまだイタリアワインは最も特別な存在です。
おそらくまだ輸入元には2009年あたりがあったはず。
出来れば家に置きたいです!

